夏のお祭りでは、子どもに浴衣をかわいく着せてあげたいですよね。
毎年成長していく子どもの浴衣は、できるだけジャストサイズになるように調整してあげることが必要になってきます。
大人の浴衣とは違う、子どもの浴衣のつくりをよく知っておけば、浴衣選びもスムーズになりますよ。
子供の浴衣におはしょりは必要?
おはしょりとは、着物を着る人の身長に合わせて裾を合わせて、余る部分を腰の部分で折り返し、帯の下、大人であれば5センチ程の位置で調整することです。
おはしょりは、女性であれば年齢関係なくするものとされています。
子どもの浴衣の場合は腰上げとも呼び、簡単に着せられるように、子どもの身長に合わせておはしょりを縫い上げておくのが一般的です。
これに対して大人の男性は、おはしょりを作らずにそのまま着る「対丈」という着方をします。
小学生の低学年の子の場合は成長が著しいので、対丈で着せてもよいという考え方もあります。
中学生くらいで本人もおしゃれに気を遣うような年齢になってきたら、
- 女の子はおはしょり
- 男の子は対丈
で着るのがきちんとした印象になりますよ。
子供の浴衣の腰上げはどう調整する?
対丈で着ている子どもを見て、否定的な考えをもつ年配の方もいるかもしれないので、子ども用浴衣の腰上げはきちんとしてあげた方がよいと思います。
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- 腰上げは、身丈の余った長い分を腰のところでつまんで、浴衣を着たときに裾がくるぶしの位置ピッタリに来るように直します。
- 次の年に成長したら腰上げをほどくと少し長くなります。
子どもの浴衣の裾丈は、
「少し短いかな?」
と思っても、くるぶしが出るくらいの長さが一番かわいらしく決まるんですよ。
中学生くらいになって、かわらしい腰上げではなく、きちんとすっきりと浴衣を着たくなったら、大人用の浴衣にチェンジして、「おはしょり」に移行しましょう。
男の子なら対丈の浴衣にします。
子供の浴衣の肩上げはあった方がいいの?
袖の長さ調整のため、肩の部分で縫い上げるのが肩上げです。
肩上げは子どもの浴衣の証とも言われます。
袖が短くなったら、肩上げをほどくわけですが、全部ほどくと子どもの浴衣としてはかわいらしくなくなってしまいますので、ほんの少しでも残すのがポイントです。
肩上げがいらなくなるのは、女の子なら幼さがなくなってきて、着物をすっきり大人っぽく着たくなる小学校高学年頃でしょう。
昔は、十三参りまでは肩上げをする、という習わしがありました。
昔は数え年でしたので、十三参りは現在の12歳のときの行事です。
まとめ
小学校低学年頃までは、子どものかわいらしさを重視した浴衣のサイズ調整をしましょう。
小学校の高学年から中学1年生頃になったら、腰上げ、肩上げをやめ、
- 女の子はおはしょり
- 男の子は対丈
大人になっても浴衣を着こなせる人に成長してほしいですね。