賃貸マンションに住んでいる方がさまざまな理由で退去し、新しいところに引っ越す場合、退去時にかかる費用って気になりますよね。
意外とかかるその費用について調べてみました。
先日、娘が引越しをしました。
その時の経験を生かし、今回引越しを考えている方に、私からのアドバイスです。
これで退去後の費用が軽減されるという内容を記事にしています。
住んでいた年数にもよりますが、タバコで汚れている、家具をぶつけてしまってできた傷、クロスの張替をした方がいいのかなぁ~と思っている方も多い事でしょう。
- 自分で業者を頼むのか?
- それとも退去後に立ち会いの時に求められた金額を支払う方がいいのか?
最近の賃貸マンションの事情について、考えてみました。
マンションの引越しでクロスの張替はしないといけない?
賃貸マンションを契約した際、不動産屋さんに確認しておいた方が後で困らないものの1つに退去時の費用があります。
かなり詳しく聞いておいた方がいいですよ。
確認を怠ると、あとから法外な請求書が来て、悩むことになるケースが多いです。
今回はクロスの張替について、詳しく調べてみました。
一昔前まで、20歳を超えていれば喫煙は特別なことではありませんでしたが、今は違います。
街の中から灰皿は取り除かれ、中心街に行くと歩きタバコを検挙する人たちが立っています。
罰金を取られるところも少なくないです。
「喫煙者はもはや世界中からいなくなってくれ」と言わんばかりの世の中になっています。
それは賃貸マンションも同じです。
タバコのヤニで黄色く変色したクロスは、立会いでチェックすると1平米あたりいくらと決められていますので、天井も合わせるとかなりの金額になります。
立会いをするのが大家さんか、管理会社か、マンションを紹介してもらった不動産屋さんか、によっても異なりますが、大家さん以外の人が来た場合には必ず名刺をもらっておいてください。
退出する前に、クロスを張替してくれる業者さんに見積もってもらい、それを参考にするのもいいでしょう。
国土交通省で定められている賃貸マンションにおけるルールとその金額目安がありますので、それを参考にするとよいです。
その金額よりはるかに高額請求されたときは支払う義務はありません。
壁に穴を開けてしまったり、家具の移動をしたときにクロスを傷つけてはがれてしまったりしている場合は、あなたの過失ですので、修繕が必要です。
一部分の修繕の金額請求なら納得できますが、「これは全部張替が必要ですねー」などと言ってくる管理会社や不動産業者もいます。
これは自社のマージンを狙った悪徳な業者ですので、気を付けてください。
納得がいかない場合は、絶対にサインはしないでください。
大家さんは優しい人が多いと聞きます。
故意にした破損でなければ、入居してくれていた人からお金をふんだくってやろうとは思わない方が多いようです。
しかしながら、自分の物件を個人的に管理するのは大変なことなので、管理会社に委託している場合がほとんどです。
部屋全体を汚してしまうタバコのヤニ、タバコを吸う方はベランダで吸う方がよいでしょう。
マンションの引越しにかかる費用は?
前章ではクロスの張替が必要か?
また、その際の費用について述べてきました。
それ以外にも、退去後の費用はかかります。
例えば、フローリングの傷やクッションフロアーの傷、鏡のウロコ汚れ、水回り、ベランダなど、さまざまな箇所をチェックされます。
住んでいれば当然の劣化については請求されませんが、住んでいた年数が短い場合は請求されることが多いです。
この場合も国土交通省で定められた計算法がありますので、あまりにも高額な請求をされた場合には支払う必要はありません。
6年以上住んだ場合は、ほとんどかからないのが基本です。
そうは言っても、「借りてやってるのだから」は通用しません。
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借りていて家賃もちゃんと納めている場合でも、自分で付けてしまった傷は直さなければならないのです。
物には耐久年数があります。
国土交通省ではかなり細かく設定されています。
中には、細かく設定されていることを知らない不動産業者もいて高額請求してくる場合があります。
ここは強気で臨んでください。
トラブルになる前に、各県に整備局住宅政策推進部不動産業課というところがありますので、ご自分の住んでいる都道府県の当該部門を調べて相談しましょう。
マンションの引越しはどこまで掃除をしておくの?
マンションを後にするときは、できるだけ掃除をしておきましょう。
借りているおうちなので、普段からキレイに使うのが鉄則ですが、やはり毎日暮らしていて忙しくしていると、「普通に暮らしているのだから汚れていくのはしょうがないことだ」と思うべからずです。
例えば、よく汚れるのはキッチンのシンク周り、トイレ、お風呂です。
大掃除だと思って、できるだけキレイにしましょう。
ベランダも放っておくとかなり汚れています。
デッキブラシでゴシゴシ洗うついでに、窓ガラスや敷居の所にも水を流しキレイに拭き取っておきましょう。
シンク周りも油汚れや水垢なども取り除くように、トイレもいつもより丁寧にお掃除をしましょう。
お風呂場はカビが生えていたら除去し、排水溝の髪の毛なども取り除いて、次に入る方のことを考えながらお掃除すればだいたいOKだと思います。
ここで何もしないで退去すると、立会いのときに難癖を付けられても言い逃れができませんので、
「どうです?私キレイに使っていたでしょ?」
とアピールできるくらいの気持ちで臨んでください。
まとめ
引越しが決まって引っ越し業者との契約も済んだら段ボールが運ばれてきます。
そこには新居に持って行くものだけを詰めていきます。
持って行かない物はできるだけゴミの日を調べて出しましょう。
要らない物まで引っ越し業者の段ボールに詰めるのは絶対止めましょう。
私が以前引越しをしたときは要る物は青のガムテープ、要らない物は赤のガムテープで色分けをして詰めてしまい、大失敗をしました。
要るものと要らないものがあべこべになってしまい、段ボールを開けたらゴミばかりが新居に届き、要るものがすべてゴミとして処分されてしまい、大パニックになりました。
その後、引っ越し業者に掛け合っても。まったく応じてくれなくて、本当に困りました。
このようなことがないように、今回娘の引越しを手伝った際は、そのときの教訓を生かして無事に引越しを終わることができました。
私の例は極端かもしれませんが、段ボールに詰めてしまうと、わからなくなるのでしょうか?
私は何がトラックに運ばれて行ったのかまでは把握できず、作業を見ていただけなので、このようなことになってしまいました。
サインをしてしまうと、もう取り返しがつかなくなりますので、要らないものは別の部屋に移しておいて、それを処分してもらうように業者の方に伝えることが必要です。
どうですか?
撤去後の費用が怖くて引越しするのを迷っていらっしゃる方も多いでしょう。
私が今回娘の引越しを通してわかったことは、昔と違って、入居はしやすいが退去時に必要な費用がかなりあるのだということです。
私が初めて賃貸住宅を借りたのはもう30年以上も前のことで、その頃は敷金、礼金が必須でした。
引越しをする際に、その敷金から修理代を引いた金額が返ってきたものですが、最近では敷金、礼金ともに0円というマンションも少なくありません。
退去するときのためにも、修繕費はいくらかかかることを把握し、その分のお金は貯金しておくべきだと考えます。
そしてその修繕費を安く見積もってもらうためにも、借りているお部屋はできるだけキレイに使うこと、これが今の賃貸マンションを借りるためにやらなくてはならないことだと思いました。
これから借りる人や退去する人のお役に立てれば幸いです。