高血圧と診断されると、いつも血圧が高い状態にあると思われる方が多いのではないかと思います。
血圧は、1日のうちでも大きく変動します。
また、緊張やストレスなどの精神的影響や、生活習慣にも大きく影響を受けやすいのです。
高血圧の治療を始めるにあたり気をつけたらいいことについて、お伝えしていきたいと思います。
血圧が高い時間帯はいつなの?
血圧はいつ測るの?
血圧はいつも同じ値だと思っている方が少なくありません。これは大きな間違いです。
血圧は、絶えず変化しています。
朝、起きたときから1日の活動に備えて、血圧は上がり始めます。
普通の人は日中の活動が多いので、この活動時には1日の血圧のピークを迎えます。
夕方仕事を終えるころには血圧も下がり始め、夜間の睡眠中が一番低くなっています。
この血圧の日内変動が、日々繰り返されています。
活動している時間帯でも、運動をしたり、ストレスを感じたりすることから体のリズムを守るため、血圧は変動していきます。
血圧はいつ測るの?
高血圧の治療を始めると、自分の血圧を知るために自宅での血圧測定を勧められます。
では、この血圧を測定するときは、どんなことに注意したらいいのでしょうか?
一番大切なことは、血圧測定する際の身体状況を同じにして継続して測定することです。
朝なら、起きた後、排尿をすませて、食事や薬を飲む前に測定します。
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夜は、布団に入って眠りにつく前です。
お酒を飲んだり入浴したりして、測定する時間は変わってくるかもしれませんが、寝る前に測定して下さい。
測定するときは、姿勢にも注意することが大切です。
家庭用血圧計は、手首式、上腕式のものがあります。
ご自身でお使いの血圧計がどちらのものか、確認してください。
そして、血圧計を心臓と同じ高さに置いて測定して下さい。
毎日同じ状態で測定した記録は、受診の際に忘れずに主治医に見せて下さい。
記録を見ることで、より適切な治療を受けることができます。
血圧の薬はいつ飲むの?
血圧の薬には、1日3回毎食後に飲むもの、朝だけや夜寝る前だけに飲むものなどさまざまなものがあります。
主治医が、血圧を1日中平均してコントロールできるように、他の持病との兼ね合いなどを考慮して、薬の飲み合わせや服用時間を決めています。
指示された回数、時間帯で飲むことが大事なのです。
よく処方箋に「食後」「寝る前」などと書かれています。
これは、食べた後に飲むことが大切なのではなくて、忘れずに飲むことのできる時間を意識するように書かれているだけです。
朝なら…午前6時から8時
昼なら…午前11時から午後1時
夕なら…午後6時から8時
以上の時間を目安にするといいでしょう。
ちょうどいいバランスの時間帯に飲むことができないようであれば、主治医や薬剤師と相談して下さい。
食事時間が不規則な場合や朝食を取らない習慣の場合は、食事に関わらず、時間を決めて飲むようにして下さい。
ただし、空腹時に服用すると胃がむかついたりする場合があります。
多めの水で飲むと症状も多少和らぎます。
血圧の薬によって、胃部不快などの消化器症状が出る場合があります。
このときも、必ず主治医や薬剤師に相談して下さい。
まとめ
いかかでしたか?
高血圧の治療を始めるにあたり、気をつけていただきたいことをわかっていただけましたか?
高血圧の治療を自分勝手にやめてしまうことは、心身梗塞や脳梗塞などの命に関わる病気のリスクを高めてしまいます。
より適切な治療を続けていくため、毎日の血圧測定、内服、食事療法はとても大切なことです。
継続できるよう、