ごぼうじめの飾り方、いざとなると不安になりますよね。
大切なものだから間違えないようにしたいものです。
この記事では、お正月飾りや神棚のごぼうじめを飾る向きやきまりごとをお伝えします。
ごぼうじめの飾り方
ごぼうじめは長い一本のしめ縄で左右の太さが違うので、どちらの向きが正しいのかがまず気になると思います。
また、左右に太さの差がない場合は、そもそもどっちがどっちかわからないですよね。
その場合は縄の「ないはじめ」があるほうが頭だと考えてください。
昔からの考え方では左が聖なるもの、右が俗と言われています。
そのため、神様の方から見て左側に太い方または頭が来るように飾ります。
つまり、自分から見たら右側にごぼうじめの太い方が来るように飾るのです。
これが一般的なごぼうじめの飾り方です。
ただし、地方によってはこれが逆になりますので注意してください。
出雲式と言って、出雲大社では左に太い方が来るように飾られています。
伊勢地方でも左が太い方です。しめ縄はお正月だけでなく一年中飾っておく習慣があります。
伊勢神宮や出雲大社は神様のなかでもとくに尊い神様がまつられているので、同じでは恐れ多いということであえて逆に飾るという説もあるようです。
このように地方によって風習が違いますので、自分が住んでいる地域ではどうなのかよくわからない時は、年長者や神社にたずねてみましょう。
ごぼうじめの向き
ごぼうじめの向きには様々な説があり、地域によっても変わってくるので何が正しくて何が間違っているというのはないんですね。
いろいろあってみんなそれでいい、という感じでおおらかにとらえるのがよいと思います。
ごぼうじめは普段は右へねじる「右ない」で作られるのですが、お正月のしめ縄は別格で左へねじる「左ない」で作られています。
このように言われると、何が何だか段々とわからなくなってきます。
左が細く右が太い飾り方をするのは関東に多いようですが、漢字の「一」を書くときに左が細く右が太くなるので、これと同様という風に覚えると忘れません。
また、ごぼうじめの頭を朝日の方角にむけ、しっぽを日が暮れる方角にむける地域もあるといいます。
このようにごぼうじめの向きは様々なのです。
地域の言われもよくわからないし聞く人もいない、というときは一般的な飾り方の「自分から見て右側が太いほう」でよいと思います。
神棚のごぼうじめの飾り方
神棚へ飾る際のむきも同様で、一般的には右側に太い方が来るのですが、地域によっては反対になります。
太さが変わらない場合は「ないはじめ」が頭になり、頭が右側に来るように飾ります。
飾る際には紙垂という白い紙を付けて飾ります。
紙垂は基本的には4枚つけることになっていますが、枚数や折り方についても地域によって違いがあります。
神棚のしめ飾りは、一年に一度新しくするのが望ましいです。
大掃除をして新年の準備を整えるときが交換のタイミングとしてベストでしょう。
お正月のしめ縄の飾り方と同じで、29日は二重苦の意味になるので避けましょう。31日も一夜飾りになるためいけません。
取り外した古いしめ縄は、「どんど焼き」で焼いてもらうのが一番良いですが、最近は開催されているところも減ってきているので、燃えるゴミとして処分してもかまいません。
感謝の気持ちを込めて、塩でお清めをして紙にくるんで捨てましょう。
まとめ
ごぼうじめの飾り方についてお伝えしました。
諸説あり、地域によっても差があるものですので、お住まいの地域の習わしにそって飾るのが良いです。
どうしてもわからない場合は、太い方または縄の「ないはじめ」が自分から見て右に来るように飾りましょう。