空気が冷たくなる季節になると、悪化していくのが「冷え性」です。
- 服をたくさん着ても手足が冷える
- 布団をかけても足が冷たくて眠れない
などの症状が出るのはつらいですよね。
そこで冷え性はどういう仕組みで起こるのか解説し、原因と対策を紹介します。
冷え性になるメカニズムってどうなっているの?
なぜ冷え性になるのか、解説していきますね。
私たちは生命を維持するために、中心部の内臓の温度を約37℃に保とうと体温調節をしています。
暑いときは末端部分の血管を拡張させて熱を逃がし、それでもさらに暑ければ汗を出すことで体温を調節します。
反対に、寒いときは末端の血管を収縮させ、心臓など大事な内臓の温度を上げようと、中心部に血液を集めて体温を維持します。
しかし中心部に血液を集めてしまうと、手先や足先などの末端部分に血液が巡らなくなるので、温度が下がり、手先や足先が冷たくなるのです。
この体温調節機能になんらかの原因でトラブルが起こり、冷え性が起こってしまうのです。
冷え性になる原因は?
冷え性の原因はいくつかあるので紹介しますね。
1つ目は現在の環境です。
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寒ければ暖房を入れ、暑ければ冷房を入れるのが普通の生活になっているので、温度を感じる神経が鈍くなってしまい、周囲の温度が少しでも下がると、すぐに「寒い」と脳に伝達し、血液を中心部に送るため、冷え性になってしまいます。
2つ目は自律神経がきちんと機能しなくなっていることです。
強いストレスを感じると、交感神経と副交感神経が影響を受け、うまく機能しなくなります。
血液のコントロールができなくなると、血液の流れが乱れ、冷え性が起こってしまいます。
冷え性の対策は?
やはり温めることが一番の対策です。
- 食べ物に注意する
身体を冷やしてしまう食材(トマト、キュウリ、スイカ、梨など)を極端に多く食べないようにする。
身体を温める食材(根菜類レンコン、ゴボウ、生姜など)を積極的に食べるようにする。
- 日常に運動を取り入れる
筋肉量が増えると血液を送り出す力も強くなり、基礎代謝が活発になり、熱を生み出しやすくなるので、冷え性が改善されやすくなります。
- お風呂にゆっくり入る
シャワーではなく、身体の芯から温めるように入浴するだけで、冷え性の改善が期待されます。
入浴にはリラックス効果もあるので、ストレスの緩和に役立ちます。
まとめ
冷え性は血液の循環に大きく左右され、体温調節機能が正常に働かなくなると起こります。
日頃から運動で筋肉量を増やし、冷たい物を大量に食べたり飲んだりせず、ストレスを溜めないようにして、冷え性を予防してください。